(社)日本建材産業協会 省エネルギー普及センター 資料によると
と算出されています。(平成4年省エネ基準で建てた住宅モデル例)
窓やドアから出入りする熱は、屋根や外壁よりもはるかに大きな割合を占めています。
と言う事は…
開口部を断熱性の高いものにすれば一番効率よく断熱出来る事が解ると思います。
さらに言うと高断熱タイプのLow-Eガラスは、熱の流出を軽減できるので、冬は暖房の効きが良くなります。
また遮熱タイプのLow-Eガラスは、熱の流入を軽減できるので、夏は冷房の効果が良くなりますね。
熱貫流率(K値)とは熱の伝えやすさを表した値。
室内側と室外側の温度差を1℃とした時、窓ガラス1㎡あたりにたいして、1時間の間にどれだけ熱が通過するかといった熱量のことをいいます。ここで覚えて頂きたいのは、この熱貫流率の値が、低ければ低いほど、熱の移動を少なく抑えられるということです。
熱貫流率の値が低い → 断熱性が高く結露しにくいガラス
熱貫流率の値が高い → 断熱性が低く結露しやすいガラスということです。
つまりペアガラスなどの断熱ガラスは、熱貫流率の値が比較的低くなります。
例:種類の異なるガラスの熱貫流率
単板ガラス(3mm厚)
| 6.0 w/(㎡k)
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一般ペアガラス(空気層12mm)
| 2.9 w/(㎡k)
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Low-Eペアガラス(空気層12mm) |
1.9 w/(㎡k) |
真空ガラス スペーシア
| 1.4 w/(㎡k)
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〈参考〉
熱貫流率×窓ガラスの㎡数×室内外の気温差℃×室内の気温を保つ為に使用した電気機器の使用時間h×0.023=かかった電気代
※0.023とは100Wの電球10個を1時間点灯すると、約23円の電気料金がかかったと仮定した場合です。
ヒートショックとは、急激な温度変化により体が受ける影響のことです。
例えば、リビング・浴室と脱衣所・トイレなど、温度変化の激しいところを移動すると、
体が温度変化にさらされ血圧が急変し、脳卒中や心筋梗塞などにつながるおそれがあります。
寒さで「ゾクゾクッ」っと震えるのもヒートショックの一種なんですよ。
日本の入浴中の急死者数は年間一万人と諸外国に比べて多いとされているその理由は
「お風呂場と浴衣室の温度差」であるといわれています。
住まい全体の断熱性能を上げ生活空間全体を温かくすることが最良の対策と言えます。