突然ですが、『さざんかの宿』という演歌の冒頭にこんなフレーズがありました。
♪ 曇りガラスを手で拭いて、あなた明日が見えますか ♪
明日が見えるかどうかは別の話として“これは結露だな…”と思いました。
 「結露」とは、読んで字の如く、「露(つゆ)を結(むす)ぶ」こと。
 目には見えない水蒸気(気体)が、目に見える水(液体)となって現れる現象です。
 詳しく説明すると結露には、「表面結露」「内部結露」に分かれます。
※表面結露…ガラスや壁など表面に表れる結露。
 窓ガラスのように水分を吸収しないものは表面に汗をかいたようになりますが、
 木材や布、壁紙などは素材に吸収されてしまうので、わかりにくい場合があります。
※内部結露…壁の中や材料の中で結露する、目に見えない結露。
ある温度の空気が含むことのできる水蒸気には限界量があり、この限界量を超えたときに結露します。
例:温度28度、湿度80%の時の露点は、約24度。
  温度28度、湿度60%の時の露点は、約19度と、温度と湿度によって異なってきます
断熱性の低い窓ガラス面やサッシ面・壁際に置かれたタンスの裏・押し入れ等
湿度が高く室内の温度よりも温度が低い場所です
湿った場所にはホコリがつきやすく、カビの菌も繁殖しやすくなります
放っておけば、ホコリやカビによって、床や壁が黒ずんだり、腐食したりして、
家具や建物(窓や壁の表面、壁の中など)が傷んでしまいます。

お子様のアトピーや喘息を引き起こす可能性もあり健康上も良くありません
なるべく結露を防ぐ工夫が必要です。
結露は、私たちの身近なところにも起こっています。
コップやグラスに冷えたビールやジュースを注いだときにコップの外側に付いた小さな水滴、
手垢で汚れたメガネに息を吹きかけて急いで拭き取る、実は、それもこれもみな、
「結露」なのです。